カントン包茎の特性と弊害
カントン包茎は亀頭は露出可能なので仮性包茎の一種に分類されますが、包皮口が陰茎部分の包皮外周よりも狭くなっているのが特徴です。カントン包茎は亀頭を露出することが出来ても、あたかも輪ゴムで締め付けるような格好になったり、勃起時には亀頭を露出できなくなるなどの特性があります。
仮性包茎の一種とは言っても、包皮口が狭いためにムリに亀頭を露出させても締め付けるよる痛みや、周辺の皮膚が引き裂かれるような激痛を伴うこともあります。無理にカリ首などを出したままの状況で放置しておくと、血行障害に陥る可能性が否定できません。
血行阻害された状態のままでは、ペニスの一部で浮腫を生じ、勃起が終了してもブヨブヨした部位のまま回復しなかったり、最悪の場合-包皮や亀頭の一部が壊死するなどの症状をひきおこすかの可能性があるので早急に医療機関で処置を受ける必要があります。このようにカントン包茎自体が危険な症状に移行するリスクを抱えているのです。
カントン包茎が合併しやすい病気
カントン包茎は放置しないで積極的に治療するべき理由としては、他の病気を併発するリスクが高いことが挙げられます。カントン包茎で最も頻発する病気のひとつに、亀頭包皮炎があります。カントン包茎では包皮内側に常に湿度が高い状態になるため、垢がたまり不潔になることで細菌類の繁殖により炎症をきたす病気です。
また亀頭には尿道口が所在するので、尿路感染症を併発する傾向が見られます。尿道炎や膀胱炎などの病気が併発しやすいとされており、排尿時の痛みや頻尿、残尿感などです。
そしてカントン包茎では性感染症のリスクも高くなることが知られています。カントン包茎では湿度が高く通気性が悪い環境のため、ウイルスや細菌類の影響をうけるコンディションになっているため性感染症に離間するリスクも高いとされています。亀頭包皮炎などが慢性化していると、僅かな刺激でも二次的に感染症を併発しやすいため、各種の性感染症に感染リスクが高くなる訳です。
まとめ
カントン包茎は包皮口が狭いため、亀頭自体は一時的に露出できてもそのままの状態で放置しておくともとの状態に回復しなくなる可能性があります。そのため性行為のときには、勃起した状態で亀頭を出しておくと強い痛みにおそわれたり、血行障害により陰茎の一部が壊死する可能性があります。
しかも包皮内側は湿度が高い状況にあるため、包皮の炎症や尿道口を解した病路感染症や性感染症などの病気を併発するリスクが高くなっているのです。